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    【社会学部】< コラム >日本では、いつから4月入学になったのでしょうか

     

    【2021年1月12日】

    現在、高校生である皆さんは、日本人であれば誰でも、幼稚園も小学校も中学校も高校も4月に入学したはずです。我が国では、いつから4月入学になったのでしょうか。


    こんな質問をするのは、昨年新型コロナ感染症の発生で、「9月入学」のことが話題になったからです。
    皆さんのお父さんもお母さんも4月入学ですから、日本が近代国家として歩み始めた明治初期から4月入学だったと思うのではないでしょうか。義務教育が開始されたのは、明治5年(1972年)です。


    ところが明治の初年には、日本は9月入学でした。明治維新で「脱亜入欧」を目指していた日本は、すべて「欧米にならえ」でしたから、学校の入学は欧米にあわせて9月でした。このことを知っている人は、現在の日本ではおそらく少ないと思います。


    明治時代に9月入学であったことは、文学作品にもあらわれています。有名な夏目漱石の『坊っちゃん』(1906年)には、つぎのような記述があります。


    母が死んでから六年目の正月におやじも卒中で亡くなった。その年の四月に俺はある私立の中学校を卒業する。六月には兄は商業学校を卒業した。(新潮文庫版、p.13)


    注解によると、「商業学校とは卒業の時期から推して高等商業学校と考えられる。東京高等商業学校は、現在の一橋大学の前身である。」とあります。


    主人公の坊っちゃんは物理学校(現在の東京理科大学)に9月に入学し、3年で卒業し、松山の中学校(旧制中学校)に数学の教師として赴任します。物理学校は旧制高等専門学校であり、3学年制で、1学年2学期の6学期制だったようです。


    この9月入学が、明治末年から大正時代にかけて、4月入学に変わります。4月入学が初等教育・中等教育・高等教育のすべてにおいて完成するのは、大正10年(1921年)です。


    なぜ4月入学になったのかについては、皆さんたちで調べてみて下さい。


    と同時にここで大事なことは、4月入学は我が国ではたかだか100年余りの歴史でしかないことです。しかし多くの人は、明治初年から4月入学だったと考えがちです。このような事態を、社会学では「伝統は創られる」といいます。皆さんのまわりにも、昔からの伝統だと思っているものが、よくよく調べてみたら意外と新しいものだったりすることがあります。こういうことを考えることによって、社会とは何か、伝統とは何かということがしだいにわかってくるようになります。社会や文化を学ぶことの面白さはこんな身近なテーマにもあるのです。


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