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    【社会学部】< コラム >「共生」を社会学しよう(1)-多文化な町 神戸で学べること-

     

    【2021年7月23日】

    関西国際大学神戸山手キャンパスは、神戸の中心部に位置しています。

    みなさんの神戸のイメージはどのようなものでしょうか。港町であること。元町の中華街。そうそう異人館がある・・・と。


    港町であることは神戸の特色のひとつです。海外から多くの人びとが移り住みました。

    神戸の代表的な観光地である「異人館」は、開港に伴って移り住んだ外国人の居住地です。居住地であるということは、そこに「生活」があるわけです。食事はもちろん多様な文化が神戸にもちこまれ根付いていきました。
    「パン」も神戸の特色かもしれませんね。1868年に神戸港が開港して以来、その翌年にはパン屋が開業されました。現在もパンの消費量は全国でも非常に高く、山手キャンパス周辺には隠れ家的パン屋がたくさんあります。


    さて、異人館から関西国際大学神戸山手キャンパスに散歩してみましょう。パン屋を巡りながら歩くのもいいかもしれません。三宮から元町の中間部分には「神戸ムスリムモスク」があります。日本で最初に建築されたムスリムモスク。ムスリムとはイスラム教徒のための礼拝所です。神戸ムスリムモスクは1935年に建築された、日本で最初のムスリムモスクです。開国以降日本は積極的に海外との交流を深めていきますが、そうしたなかでムスリムも増加し、教徒たちが中心となって寄付金を募り建築されました。いまでもムスリムの方々が、近隣で生活しています。ハラール食のお店もあります。


    そして、神戸ムスリムモスクから更に西側、ぐいぐいと上り坂を歩いていくと「海外移住と文化の交流センター」があります。この建物は、南米へ移民しようとしていた日本人が出発前に生活していた場所で「国立移民収容所」と呼ばれていました。この収容所から、多くの日本人がブラジルに渡りました。


    「え、ブラジルに日本人が行ったの?」と思われたでしょうか。ブラジルは地理的に日本から最も遠い国のひとつです。ですが、過去から現在まで、日本とブラジルの間には多くの人の往還がありました。ブラジルには200万に近い日系人と呼ばれる方が生活されています。そうそう、「芥川賞」はご存じですか。第1回芥川賞の受賞者作、石川達三『蒼氓(そうぼう)』はブラジルに渡った日本人の物語です。


    話はそれましたが、国立移民収容所は全国からブラジルへの渡航を希望する移民を受け入れ、海外生活のイロハを教えました。1908年、第1回のブラジル渡航者を皮切りに、全国から数多くの移民が神戸からブラジルへ渡りました。この移民収容所は1971年にその使命を終え、閉鎖されました。ブラジル日系移民が100年を迎える2008年を前にして、ブラジルから建物の保存を訴える声が届いたことから耐震補修が行われ、現在の海外移住と文化の交流センターとして運営されています。


    センター内にはブラジル日系移民の歴史を辿る「移住ミュージアム」があり、誰でも見学することができます。また、館内には関西を代表する日系ブラジル人コミュニティの「関西ブラジル人コミュニティ」が活動しています。

    神戸港のメリケンパークには「神戸港移民船 乗船記念碑」があり、過去多くの日本人が世界に移民として渡ったことを伝えています。メリケンパークに遊びに行ったら、ぜひ海を眺める公園に佇む記念碑を探してみてください。


    その他にも、神戸は古くから華僑が生活していました。交流センターから坂道を下ると「神戸中華同文学校」があります。また近隣には、中国文化を残す寺院「関帝廟」があります。そのまま坂道を下れば「南京中華街」に行き着きます。周辺の建物やビルに注目すると、和名だけでなく中華系の建物があちらこちらでみることができます。

    こうした神戸の華僑の歴史を知るための「神戸華僑歴史博物館」もあります。


    華僑だけでないアジアンな飲食店が多いことにも気がつくはずです。神戸市長田区はケミカルシューズ産業の拠点です。ここでは在日コリアンが集住しています。

    また、ベトナム料理店も町中で見かけます。神戸にはベトナム人も集住しています。これはベトナム戦争の戦火を逃れたボートピープルの受入れを、姫路にあった「定住促進センター」で受け入れを行っていたことにその経緯があります。


    このように神戸の歴史は外国住民抜きに語ることはできません。

    神戸は世界各地の文化を取り入れ、その「ちがい」を「豊かさ」に変えてきました。ここで書いたルートをお昼ごろから歩けば、おそらく中華街に到着するのは夕方くらい。夕食は中華街で食べるか、ハーバーランドまで行ってブラジルレストランに行くか、楽しく悩むことができます。

    なるほど、多文化が共にある町であると言えそうですね。神戸でのキャンパスライフとは、こうした「多文化」を直に感じることができます。


    ですが、「共生」に関する大学での学びは「おいしい」だけではありません。
    では、どのような外国文化が息づいているのか。外国人の生活はどのようなものなのか。外国人と共に生きるとはどのような社会なのか。


    次回、外国人との共生について、別の角度からもう一歩深めてみましょう。


    社会学部 社会学科 山本 晃輔

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