臨床教育学専攻
臨床教育学専攻の特色
本専攻で学修を行うことにより、多様化する子どもに関する科学的理解と実践的研究を進め、教育現場をはじめとする社会においていっそう活躍できる人材を輩出することをめざします。
現職の教員の方々も、仕事を続けながら学ぶことができます
本専攻では、平日の18時30分から、90分の授業を2コマ開講します。
本専攻がある尼崎キャンパスは、JR尼崎駅から徒歩5分という交通の便のよい立地ですので、仕事の後に通学することが可能です。JR尼崎駅は新快速で、JR大阪駅から約6分、JR三ノ宮駅から約15分、JR京都駅から約35分とアクセス抜群です。
長期履修制度を選ぶことができます
入学時から2 年を超える履修計画を立てることができます。
専修免許状が取得できます
本専攻では、幼稚園教諭専修免許状・小学校教諭専修免許状・中学校教諭専修免許状「社会」「英語」、高等学校教諭専修免許状「公民」「英語」を取得することができます。
大学院単位を特別支援教育士の資格取得に必要なポイントに振替えることができます
一般財団法人特別支援教育士資格認定協会が認定するLD(学習障害)、ADHD(注意欠如/多動性障害)等のアセスメント・支援の専門資格である特別支援教育士の資格取得に必要な36ポイントのうち、23ポイントを大学院単位で振替えることができます。
求める院生像
教育学に関する基礎的知識を有し、教育の諸問題に深い関心を持ち、それらの解決に強い意欲を持っている人
学校や子どもたちの教育的ニーズに即して、彼らの成長、発達に関わることに使命感を持っている人
教育や保育の現場で活用できる、高度な専門的知識と実践力を修得しようとする人
臨床教育学専攻の3つのポリシー
本専攻では、次の“3つの方針”を定めています。
入学者の受け入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)
教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)
修了の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)
開講科目一覧(履修モデル)
充実した実習・演習
学んだ知識を実践力に変える活きた実習体験
現在日本の学校を取り巻く状況は、学力の向上、生徒指導上の諸問題、特別支援教育の充実、外国人児童生徒への対応等、教員が対応すべき課題の多様化が著しく、なかでもLD(学習障害)、ADHD(注意欠如/多動性障害)や高機能自閉症等の子ども、また家庭環境の面で配慮を必要とする子どもなど、多様化する児童生徒に関する理解と支援の必要性が高まっています。
本専攻の学外実習としては、発達障害教育特別演習ⅠとⅡを行っています。
発達障害教育特別演習Ⅰは、具体的なテーマに沿った実践研究を行うことにより、発達障害に関する分野での実践・研究に必要となる現場体験及び文献講読による実践分析力と研究方法の習得をめざしています。具体的な実習場所として、阪神間の医科大学および総合病院、学校、親の会等と連携し、 発達障害の子どもたちのアセスメントに関する基礎データの収集や実践観察を行います。
Ⅱでは、Ⅰで得られた基礎データをもとに、各自のテーマを持って学校での実践を行い、発達障害児へのエビデンスのある教育方法に関して研究を進めていきます。具体的には、研究協力校において、配慮の必要な子どもたちのソフトサイン等のアセスメントや授業観察などを総合的に評価し、個別指導や一斉指導でできる体づくりの活動案・校内環境の作り方・授業への取組などの提案をしたり、学校生活で観察できる子どもの行動と、その行動の基盤となっている体の様子への気づきを助けるチェックシート試案を作成したりすることも進めています。
このほかに、院生もしくは院生の所属する学校が直面している教育実践上の課題について、理論と実践の融合を念頭に、実践と省察を繰り返しながら課題解決を図る実践的研究(アクション・リサーチ)である「スクールインターンシップ」を開講しています。
担当教員
主な進路(社会人除く)
●大阪府特別支援学校 教諭
●神戸市立特別支援学校 教諭
●和歌山県小学校 教諭
●関西保育福祉専門学校 講師
これまでの修士論文
題 目 |
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「学力問題」に関する意識の研究:小学校教員の意識差の規程要因分析 学校体育と社会体育の新たな融合の可能性 超高齢化社会に対応した生涯学習モデルに関する考察 小中学生及び発達障害児の睡眠パタ=ンの比較検討からみえる学校不適応について 自閉症スペクトラム障がいの子どもの身体的不器用さと視覚認知機能の関連性について 自閉症スペクトラム障害の子どもの身体的不器用さと片足立ちの関連性について 小学生の行動背景における不器用さに関しての実証的研究―学習に向かう基礎となる体づくりのプログラム構築― 就労に向けた、自閉症スペクトラム児(発達障がい児)への長期的支援とは-子供の年齢ごとの育てにくさの比較と特性の理解- 小学生の眼球運動検査からみる身体的不器用さに関しての実証的研究- 大学教育に学ぶ「学習意欲を高める方法」についての検証 就学先を選定した保護者の認識とインクルーシブ教育の関連 幼稚園における不器用に対しての感覚運動遊びの有効性に関する研究 |